ここのところマスメディアなどで高校ダンス部が耳目を集めております。といってもそれはすべてと言ってよいほど、大阪のT高校ダンス部。

登美丘高校です。

尋常ならざる注目の集め方。マスメディアはこぞって取り上げて、芸能人も直接コメントを寄せたり、特集が組まれたりというほどの耳目の集め方となっている。いわゆるあのバブルネタのダンスで。その余波でわが一条高校ダンス部も2秒ほど電波にのったりする次第であります。それってどうなんかな。まあいいか。

メディアに取り上げられるその理由も釈然と理解できます。そして我が耳にも登美丘高校ダンス部のダンスがかくかくしかじかであるとそんなふうに届く状況ではある。

高校ダンス部が大きく取り上げられ、注目され、その存在が認知されることにおいて大いによろこばしいことではないかと思います。

ただあのようなダンスを多くのその他の高校ダンス部が踊っているわけでは全くない、という若干複雑な思いを抱くことにもなる。一般化できないなと。むしろ殿堂入りするぐらいのダンス部となっている感がある。

ある種、高校ダンス部の域を出ており、まったく違うレベルで人々を魅了し続けていることは事実であろうと思います。実際、高校ダンス部の大会で登美丘高校が登場し踊った場合、会場はまったく違う空気感に包まれ、その観客の反応ぶりは一線を画す感じとなる。どよめきがおこるわけです。

そしてその踊っている部員たちの印象は浮かれることなどまったくなく、謙虚であり、ストイックであり、誠実であるなと感じられます。すさまじいほどの努力を重ねた結果のダンスであることは歴然としており、間違いなく賞賛に値するダンスです。

だからと言って手をこまねいてただ感心して見ているわけにはいかない。勝負事であるがゆえにどうすれば勝てるのかを考えないわけにはいかない。多くのダンス部がそう考えているようにわれらもそう考えているわけです。

そしてこの夏の高校ダンス部の最大の大会であるダンススタジアムにおいて同じ大阪の同志社香里高校が優勝を果たした。

結果発表で残り2校。その現場にいて優勝と準優勝がよばれる段になって、優勝は同志社香里やなと確信しましたが、その通りの結果。個人の感想として今年の夏の大会では同志社香里さんが勝ち切った感がありました。

もちろん評価は審査員によっても分かれます。高いレベルの争いであったことは事実であろうと思いますが、そのような戦いを高校ダンス部は繰り広げているということです。頂点を極める攻防がそこには存在する。

そしてわれら一条高校ダンス部もそのような戦いのなかにいて踊り続けているという訳です。その挑戦はこれからも続くことになる。

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