今日から1学期中間考査、3限目試験監督。科目は生物。

高校の頃、生物の成績がやたらよかった。何故だかわからないけれどいつも97点ぐらいだった。98点とか。96点とか。得意だったという記憶もなく、好きだったという記憶もない。点数だけよかった。

そして3年の時の担任の先生が生物の先生だった。もちろん担任が生物の先生だったから点数がよかったわけでもないし、特別頑張ったというわけでもない。生物のテストとの相性が単によかったのだろう。

この担任の先生、名前は「龍幸」という。辰年生まれだそう。生徒はこの下の名前である「龍幸」をそのまま呼び捨てにして「りゅうこう」と呼んでいた。もちろん先生に面と向かっては言わないが‥‥

当時、ほとんどお爺さんに見えた。定年前だったとはいえ、ほぼお爺さんだったな。まだ50代だったやろうに。抑揚のないしゃべり方で感情を表にだすことはなく、ただ淡々と毎日を生きているような感じであった。生徒に対して興味関心もほとんどなさそうやった。まあ当時の日本国、生徒の方も教員に対してさほど興味もなく、互いに適度な距離感を保っていたように思う。相互不干渉。19世紀アメリカのモンロー主義のようなところか。

進路に関してたった一度だけ個人面談があった。人間がひとり通り抜けることができる幅の細い迷路になっているような生物準備室の奥の方にちょとしたスペースがあった。そこでの面談。

俺「○×大学に行きます」 りゅうこう「そうかわかった」たったそれだけのほんの数秒の面談。ここでも相互不干渉が成り立っていた。当時、あまり人のアドバイスを求めるということがなかった。

あれっれ もしかして今もかな(・・?