ようやく夏空が続く、とはいえ暑いな。

空を見上げて、青のその青さが青すぎるし、

雲のその白さが白すぎるな、

という程度にしか思考が働かない。

脳の稼働率は低下中となる。

部員たちはもはや校舎の影を求めるほかない。

ガガガ、空の青さなど、お構いなしだ。

その後ひとりの男は、新大宮蔦屋書店内のスターバックスを訪れ、

マンゴーパッションティーフラペチーノを買い求める。

マンゴーパッションティーフラペチーノを俺に手渡してくれるのは一条高校をこの春卒業したばかりのダンス部OGであり、その横で働いているのは同じく一条高校をこの春卒業したばかりの担任をしていた3年7組の生徒である。

この夏、とにもかくにもマンゴーパッションティーフラペチーノは欠かせないな。