見知らぬ街角で、

聞き慣れぬ音楽を聴きながら、

いつも考えている類いのことを考えている。

通り過ぎるひとりひとりの人生にも

ああ 当たり前にその人の人生が張り付いている。

カフェラテを飲みながら、

ぼんやりと朝、8時過ぎの街並みを見ていたら、

教室の、

3年6組の教室の、

教卓の真前の席で、

K君とTさんがきわめて緩い感じであっち向いてホイをしている風景が思い浮かんだ。

なぜだかは分からない。

そんな風景もまた通り過ぎてゆくことになる。