ダンス部では、ダンスノートを提出させている。ライブや大会などのあとに感想や反省点をそれぞれの部員がノートに書く。ノートを見れば、性格がよくわかる。文体、字の大きさ、文章の表現力。すべての部員と普段なかなかじっくり話す機会はない。言葉を交わすことをなるべく多く持つように心がけているが、それでも今何を考えているかはなかなか知ることが出来ない。どんなダンスを踊りたいのか、などを知ることもできる。どんな気持ちで部活動に臨んでいるのか。
今回、つまりドリルの秋季大会に向けてはそれぞれが心に色々と思うことがあっただろうと思う。26人から15人を選抜してチームを編成したから当然のことである。選ばれた者とそうでない者。選ばれた者としての責任。そうでない者の気持ちの切り替え。どちらの側もそれを自分の中でうまく処理できない時期があったし、根本的にはその気持ちを抱えて踊り続けることになる。払拭するには「次の時」を待たなければならない。その時のために、今、そうでない者の側にいる部員は今の気持ちを持続して忘れないことだ。
悔しさがもっとも大きな成長につながる。
ノートを読んでそう思う。
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