恒例となっている、人文科学科による東大寺お水取りFWの日でした。1年9組全員を連れて行ってきました。今年で1265回目となります。1265年変わらず続いている。同じ場所で同じように同じ思いで続いていることに関しては感慨深くならざるを得ない。

3度危機があったらしい、その3回の危機を乗り越えて本日もまた練行衆による不退の行法が執り行われました。11名の練行衆とそれを手伝う人合わせて39名が約1か月ほど合宿生活をしながら法会が行われます。

我々衆生が日々繰り返す生活の中の数々の罪を、練行衆の方々が我々にかわって懺悔し、観音様に今年の平安を祈る、というものです。われわれのかわりに厳しい行法でもって、懺悔してくれるのが11人の練行衆です。

一条高校、1265年後に存続しているだろうか。そもそも1265年後に学校という今の社会装置は必要とされているだろうか。もっというと1265年後に今と違う文明であったとしてこの地球上に人類の繁栄があるのだろうか。

なかなかに悩ましい。「持続可能な社会」をひとつのテーマにして人文科学科は研究を続けています。これからも続けて行きます。となればこのお水取りが持続可能であったことは何らかのヒントになるかもしれない。

これほどまでに持続可能な行事は世界のどこにも他に例がない。