人文科学科のフィールドワークで京都に行ってきました。初冬の雨の京都。八坂神社からから清水へ。さすがに京都は観光客が喜びそうなさまざまな趣向が凝らされています。観光客を呼び込むぶ厚い攻めがあるなあ。
それから金閣寺、龍安寺に行きました。
龍安寺での石庭。禅の世界観をあらわしています。日本独特の美学。あらゆるものを省いて残ったものに本質がやどる。私たちの日常はほんとうに些細な、どうでもよいようなことに囲まれています。それもまた真実ですが、このような世界観の中で、抽象化された空間のなかで、ふと非日常を感じ、意識をどこか別のところに所在させることも、またよいのか、と。
龍安寺のつくばいには有名な「吾唯足るを知る」の4文字、吾唯足知が刻まれています。何もないことに、心を落ち着かせる。そんな心境にたどり着く人生も存在するということ。なかなか日本の伝統的な思想は趣があります。
人文科学科の生徒たちはこの庭が大好きです。不思議なくらい庭に魅せられている。難しいことは抜きにして、彼らのなかに日本の禅のこころがたしかに存在しているのだろうと思う。
そこにあるものだけで満ち足りることができるだろうか。
PS ダンス部は今日も踊っておりました。とにかく必死でやろう。それしか言えない。今日も卒業生の先輩が来て教えてもらいました。ありがたいことです。しっかり吸収しよう。しっかり食べて、しっかり眠ろう。そしてまたしっかり踊ろう。
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