ダンスの大会作品、その内容が真似された場合、それはどこまでが許容範囲なのか。

曲や衣装、振付がそっくりそのままであった場合、著作権などは生じるのか。また大会であった場合、審査にどのような影響を与えるのか。

高校ダンス部の大会でもそのような状況がないわけではない。ある高校の大会作品が、有名なコレオグラファーの作品にそっくりであった場合、それはルール違反なのか。

だれがそれを査定するのか。

以前、生徒たちが動画を見せてくれたけれど、高校ダンスの作品と世界大会の作品が確かに似ているし、というかそっくりそのままであった場合、どうなんか。

例えば、振付師が同じ人であった場合、そういうこともあり得るだろうし、その時は同じ人が作品を違うレベルでそれぞれ振付していることになる。それはどうなるのか。

たとえば数年前の動画を観て、第三者がコンセプトを真似た場合、それはどうなる。

程度問題なのか。それぞれの人間が掲げる矜持の問題なのか。

そういえば、一条の大会作品をほぼそのまま、次の年に大会で踊っている学校が昔あったな。7年か8年前、曲や衣装や構成などがそっくりであり、ちょと驚いたし、こっちが少し恥ずかしくなった。先生、これはあんまりなので抗議してくださいと言われて、そやなこれは言うべきやなと思ったけれど、なんとなくそのままにしておいた。偽一条が踊ってるでと。

あこがれてくれたのかな、とも思い、まあいいか、とも思った。それでももし、その高校が優勝などしたら、それはそれで黙っていられないじゃないかとも思う。それこそあんまりやで、と。

難しい問題やな。

やはりそれぞれの矜持の問題やな。その作品を人前で堂々と踊れるのか、という。