練習しても、ちょっとやそっとで上手くなるわけではありません。それでも上手くなりたいと思って、練習を続けるしかない。ダンスはおそらく、もっと踊れるようになりたいという強い衝動が必要なのだろうと思います。

1年生。1年生たち。ちょっとやそっとで上手くなるわけではないよ。それでも上手くなりたいと思って練習を続けると、上手くなります。上手くなる、というより何か独特の雰囲気が備わってくる。

ダンスが上手いことなんてほとんど意味がない。そこへ向かって行く自分の中に、おぼろげながら何か大切なものが生じている。獲得したものが力になってゆく。この世界のリズムやビートやグルーブを感じることは、存在の本源的な感覚と深いところで結びついてゆく。

おどることによって、心の奥に喜びが湧き上がる。知ることや学ぶことによって、少しだけ優しくなることができるように。自分と世界を分け隔てている壁を超えることが、もしかしたらできるかもしれない。

まあ、ちょっとやそっとではなかなかできそうにないけどな。