夏の大会、そのシーズンがそろそろ始まります。

一条高校ダンス部、どの大会にどのメンバーでどの作品で出場するか。

毎年、その都度考えてその年代で力を発揮する最大限の態勢を整えなければなりません。

勝つこと。

勝つっていったい何や、という本質的な問題をはらみながら、勝てる可能性を少しでも伸長させるにはどうすればよいかを思案し、チームを編成します。

本質的な問題、そもそもダンスの場合に勝つとはいったいなんやろか。

答えはとくだんない。

少なくともあるのは、よいダンスをすることやな。それしかない。

工夫して協力して心をひとつにしてよい作品を作り上げる。

それだけやな。

そこにはやはり負けたくないという闘争心が必要となる。

競い合うことによって、研ぎ澄まされるものがある。

チームがチームとしてこころをひとつにすることさえ容易ではない。

そこに向かうためにも勝負する気持ちが大切やな。

これまでもこれからも課題は課題として残り続ける。

最初からよい感じのチームがあったことなどただの一度もないな。

ただのいちどもない。