卒業を前に

気がつけば、卒業まであと４日。

３年生たち。あと４日で卒業です。

この学年、かなりのつわもの揃いでした。言いたいことを言う。ぶつかり合う。時に泣く。出来るだけ気づかないふりをしたかったけれど、そういうわけにもいかずに。

まあそれでも基本的には放っておくしかない。自分たちで解決してもらうしか。よくあることだが、教員があいだに入ったりするとそれはそれでまたややこしくなる。

それでも、時には話を聞いた。それぐらいはできる。話を聞くぐらいならば。

それぞれの部員がそれぞれに窮地に立った時もあるだろうが、最終的に誰もこぼれ落ちることなく、４日後に卒業を迎える。

バラバラなものをバラバラなまま何となく雰囲気だけで束ねて前に進む。

ただ求めるもの、目標にするもの。それを目印にして、道しるべにして進む。ダンス部はいつの時でも。

先日、職員室でたまたまダンス部３年生のはなしになった。ダンス部の何人かが次々に話題にのぼった。ダンス部に所属していなかったら、あの子、いったいどうなっていただろう。あの子、いったいどうなっていたでしょう。そんな話である。

ダンスがなかったら学校に来なかったんじゃないか。正直そんな部員もいるしな。

ダンスに救われたのかもしれない。それほどまでにダンスに夢中だったか。

何よりダンスに感謝したほうがよさそうやな。