Girls Award出演から約1ヶ月。「咆哮」について語ろうと思う。
この作品、テーマは「狼」から始まった。1年生のダンススタジアム新人戦に向けた作品であった。なかなか上手く進まず、子犬のようなまま3月を迎えた。形になったのは3月後半のハチ合宿の3日目ぐらい。狼に近づいた。不思議なものである。闘える作品となった。そして新人戦、ベストビジュアル賞を受賞。それでこの作品は終わった。まだこの作品で挑戦を続けたい気持ちを生徒らは持っていたし、何人かはそう口に出していたが、やめるように諭した。もう諦めるようにと。
4月には、当然1年生は2年生になり、新しい挑戦をすることが決まっていたし、2年生だけ違う動きをすることはもはやできなかったからだ。そして狼は終わった作品となった。
そんな時、a-nationの大会がやってくる。DANCE CLUB CHAMPIONSHIPという大会。この時もたどたどしくスタートした。生徒にはもう終わった作品である、というイメージもあったのかも知れない。ただ顧問としてはもう一回復活させてやりたいと感じていた。作品はまだ終わっていない。というか無理やり終わらせたのは他の誰でもないこの俺だった。生徒たちの気がそれほど進まないまま、とりあえず映像審査があるので映像を送ってみよう的な感じになった。映像審査を通過し決勝大会に進出して東京へ行くということは現実味のないことであった。
そして映像審査を通過して全国決勝大会進出決定の連絡がavexから来たあとも、ひと悶着あり、東京へは行かない。ということになった。そしてそれを伝えるべくavexに電話した。この時たまたま担当者が不在であったので、その後気が変わった生徒たちを連れて代々木へ出掛けることになった。ああややこしい。
8月20日大会当日、生徒たちの状態はよくなかった。雰囲気がよくない。ただこの日は一度も集合をかけなかった。どうすることも出来ない感じがあったし、集める気にもならなかった。こんな時は本番一発、もしかしたら爆発するかもしれない。それにかけた。そしてその通りになった。ダンスは抜群によかった。3月の新人戦よりも当然ながら進化し、深化し、完全に狼になっている。
準優勝。そして楽天賞受賞によるGirls Award出演権の獲得。
これら一連の出来事は、一条高校ダンス部がこれまで積み上げてきたことのひとつの結果であると感じられる。これまで辿ってきた道が間違いではなかったと。「彼女たちは特別だった」という、審査員テリー伊藤さんの言葉は一条ダンス部に向けられた言葉であると。
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