ここは奈良、かつて愛に満ちた時代があった。
戦乱や疫病が続くことをひとえに自らの徳の無さを理由と捉えた聖武天皇は大仏の建立を決意した。皆の力で築こうと考え、実行に移した。
当時の僧の規律に真っ向から反発し、権力に従うことのなかった行基は、それでも民衆のために働き、説法を続け圧倒的な支持を得て、圧力を跳ね返し、聖武天皇の信頼を得て大仏造立の責任者に抜擢された。
小僧行基と呼ばれ、さげすまれていた行基は大きな仕事をやってのけた。
疫病の収束を願って建立されたのが、奈良の大仏である。
その後、行基は僧の最高位である大僧正を授けられ、多くの人々を救い慕われたことから、行基菩薩と呼ばれている。
近鉄奈良駅の行基像。
われわれは、普通に行基前集合とか、行基前で解散とか、言ってるが
そういうことなのである。
奈良時代は愛に満ちた時代であった。
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