今年からダンススタジアムの動画配信が大会リアルタイムでなされていたようです。そしてその動画を観ることができます。U-NEXT。
生徒から教えてもらってその動画を観る。動画を観たダンス部卒業生からも賞賛の声をたくさんもらっているということです。
野田洋次郎の「ユメマカセ」ではじまる大会作品。ダンスの冒頭、この曲でダンスのニュアンスを醸し出すのは容易ではない。しかし、ダンスの始まりでしっかりと観る者の心をキャッチしなければならない。
何度も練習するけれど、なかなか高まらない。普通な感じ。「あんな、お前らな、もっと良くなるやろ」という顧問からのただのぼんやりとした感想に過ぎないアドバイス。
アドバイスとも言えないか。
しかしもっと良くなるはず、君たちのダンス力をもってすれば、まだ30%ぐらいの出来。もっとやれるで。
色気を表現しなければならない。都会を生き抜いてきた軽妙洒脱な男の色気をダンスで醸し出してくれ、と無理難題を注文する。そやな色男ではなくてね。
都会の路地裏を夢と愛と正義感だけで生き抜こうとする孤独な男の色気を。
「ユメマカセ」その曲を聴いて、その歌詞をかみくだいて、こころとからだに染み込ませて踊ってくれ、たまたま今日いちにちを生きているだけの頼りなく、明日をも知れぬデカダンスな存在を踊ってくれと。
グルービーでジャジーでメロウなどこか怪しい雰囲気で。
ゆらりゆられ ふらりふられ 自分がどこから来たのか忘れるために 今日もたゆたう
君を喜ばすものは何もない 何を胸を張って言ってるのかい
パシフィコでそれを観ることが出来ました。よくやった。
運の尽きのハリネズミよ。
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