再度、一条らしさについて。

一条高校ダンス部はダンススクールに通うことを禁じていない。ダンス部の練習に支障がない範囲でおそらく、部員の何人かはスクールに通っている。正確に把握しているわけではないが。そしてそのような部員たちが技術を持ち帰って、部内で教えあっている。もちろんスクールに通うことなく高い技術を身につける部員も存在する。さまざまである。

それぞれの生徒が自分のスタイルを見つけて追求する。ダンス部の先輩にあこがれたり、外部の誰かダンサーにあこがれたり。そのようにしてバラバラな感じでひとりひとりが好きなダンスを求め、それらがどこかで重なりあって一条のダンスが構築される。それが特徴であり、強みである。

 

熱心に活動し、大会などでも足跡を残す他の高校のダンス部と違っているところかもしれない。強豪校ではダンススクールを禁じている学校も多い。

野球とか、サッカーとか、バレーボールとか、体育系の部活動はどこかしら決まったスタイルが存在するが、ダンス部の活動形態はそれぞれ学校ごとに異なる。ダンス部という活動の歴史が、浅いことに起因しているのだろう。そしてはっきりと方針を立てないと部活動そのものが成り立たなくなる危険性さえはらんでいる。どこの学校でもまだまだダンス部が苦戦しているのにはそういう事情がある。

指導者が存在するダンス部はまだほんとうに少ない。ダンスにすべてをかけていたような人物が教員になったりすることはまずないからだ。

これからは増えていくのかな、と思う。そして今はダンサー教員のいる学校が圧倒的に強い。まあ当然の話ではあるけれど。

かくしてわれらの大いなるチャレンジは続く。

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